鍼灸師とは、「はり師」および「きゅう師」の資格を総称した職業。
はり師、きゅう師はそれぞれ厚生労働大臣が認定した国家資格。
はり師は金属針で患部に刺激を与える治療法を行い、きゅう師はもぐさなどをつぼ上に置いて燃やす温熱療法を行う。
鍼灸師になるためには、「鍼灸師の学校」に3年以上通い、学校の必要単位を取得し、卒業する必要があります。
卒業後に国家試験を受験し、合格すれば鍼灸師になることができます。
鍼灸は、生活習慣病や事故の後遺症などに有効な施術方法で、美容分野や、福祉の分野、スポーツ選手の治療などでも活躍しています。
最近では、療養費として保険者が認めたものに限って、現金の支払いを行う療養の給付と言われる方法で、医師の同意書をもらい保険治療を行う施術者も増えています。
平成20年末現在の就業はり師は86,208人で、4,847人(6.0%)増加、就業きゅう師は84,629人で、4,697人(5.9%)増加している。
10年間で、25%以上増加しているのが分かる。
急激に増えたのは、専門学校の増加により国家資格を受けられる人数が圧倒的に増えたためである。
平成20年度における「はり及びきゅうを行う施術所」は19,451か所で、1,657か所(9.3%)の増加、「あん摩、マッサージ及び指圧、はり並びにきゅうを行う施術所」は35,808か所で、1,291か所(3.7%)増加している。
鍼灸師の資格取得者が増え、開業をする鍼灸師も増えていることがわかる。